履歴書とは違う!外資系転職で求められるCVの基本
CVの書き方“Why”編
外資系の企業にどんなイメージがありますか? グローバルな職場環境、スピーディーな事業展開、ダイナミックなマーケット規模。日系企業とは違った魅力がありますよね。
国際色豊かなチームと国内外のマーケットに向かっていく。そんなご自身の姿を想像してみてください。ワクワクしてきませんか?
では、そんな人生の一ページを実現する外資系転職には、どんな準備が必要でしょうか?
実は、外資系転職では、履歴書や職務経歴書は不要です。代わりにCVと呼ばれる書類形式が採用されています。履歴書や職務経歴書とは着眼点や記載内容が異なっており、初めは苦労される方も多い印象です。
そこで、CVについて知っておきたいポイントを2回に分けてお届けしたいと思います。今回のブログでCVを書く前に知っておきたい背景事情を、次回のブログで実際の書き方を取り上げる予定です。
既に書き方をご存じの方は、ブラッシュアップ方法も是非ご一読くださいね。
では、早速みていきましょう!
CVとは?
CVとは、ラテン語の“curriculum vitae”(人生の順路)の略語です。「人生の順路」という文字通り、個人情報、職歴(要約・経歴)、学位(学士以上)、スキル、その他の情報(言語スキル・個人プロジェクト)に至るまでを一枚のシートに綴ったものです。関連情報が膨大になるため、記載内容の簡潔性や過不足のなさを意識する必要があります。
CV・履歴書・職務経歴書の違い
外資系企業と日系企業では、それぞれの異なる着眼点に応じた書類形式が採用されています。
以下が、書類の目的・企業視点・求人へのアピールの仕方のまとめです。
それぞれの傾向性:
外資系企業:候補者の経験スキルやキャリア方向性に特化して考察
募集ポジションとの適性を把握するため、必要情報をA4用紙1枚程度に絞ったCV形式で抜き出し提出することが求められます。外資系企業にとっての求人選考は、「ダイヤモンドのオークション」と言い換えることができるでしょう。
日系企業:候補者と企業文化とのマッチ度合いを包括的に考察
学歴・職歴・スキルの詳細を把握するために、履歴書・職務経歴書の2タイプの書類提出が求められることが多いです。外資系企業と比較すると、日系企業にとっての求人選考は、「ダイヤモンドの原石発掘」に近い要素があるでしょう。
では、こうした企業側の着眼点の違いはどこから生まれるのでしょうか?
履歴書から見える社会的慣習の違い
それぞれの傾向性:
欧米社会(外資系企業):人材の流動性(ポートフォリオとヘッドハンティング)
スキル重視の欧米社会では、学生時代からキャリアへの投資が行われます。希望職種に関連する活動や成果物作成を行い、実地経験やポートフォリオという形で企業側にアピールすることが一般的です。また、キャリアや専門性の拡大といったステップアップの転職が受け入れられており、従業員側も企業側もヘッドハンティングに前向きです。
日本社会(日系企業):人材の固定性(新卒採用と終身雇用)
近年まで一般的だった新卒採用・終身雇用制度の影響で、個人の人柄と集団文化の兼ね合いと今後の発展性が着目点となっています。企業と人材の関係性が長期化するため、自社で人材育成をしていく慣習があります。近年、転職活動や第二新卒採用も盛んになってきましたが、長期的なコミュニティ社会としての企業と候補者のマッチ度合いが重視される傾向が続いています。
まとめ
今回のブログの内容をまとめると、以下の通りです。
次回のブログでは、CVの書き方を取り上げる予定です。また、外資系企業とは切っても切れない「外資系と英語のレベル」についても今後のブログでご紹介させていただきます。
お楽しみに!